日本では「狂犬病予防法」において、ワンちゃんには年に1回の狂犬病ワクチンの接種が義務付けられています。基本4~6月の間に行政機関が地域で行ういわゆる「集合注射」会場もしくは動物病院において接種を受けなければなりません。
よくある質問ですが、「高齢なので予防接種は受けない方がいいのでは?」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、基本生後91日以上の全てのワンちゃんが対象になります。年齢は関係なく接種が義務付けられています。
ただ、一部例外として病気で体調が著しく優れない場合、衰弱(老衰を含む)が激しい場合、また日常生活は安定していても免疫の低下を伴う病気に罹患しいる場合、また治療において免疫抑制剤を使用している場合などワクチン接種が悪影響を及ぼす事が考えられる場合のみ獣医師の判断で接種の回避することが出来ます。
但し、その場合には診療を担っている獣医師の作成する「狂犬病予防接種猶予願い」等の書類を管轄する役所(地方自治体)へ提出する必要がありますのでご注意下さい。
狂犬病は人獣共通感染症(Z00nosis)であり、我が国は現在「狂犬病清浄国」となっていますが、世界に目を向けると毎年沢山の人が狂犬病によって命を奪われています。狂犬病は発症すると致死率100%で必ず死亡する恐ろしい病気なのです。
今一度狂犬病の実態と現状をご理解いただくと共に法令遵守の観点からも必ず狂犬病予防接種を受けさせてあげていただけますようお願いいたします。
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