SHIBUYAフレンズ動物病院

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高齢の猫であることは、腎臓食を食べる理由にはなりません。

身近になった療法食

情報や流通が大きく発展し、あらゆるペットフードが簡単に手に入る時代になりました。

ペットフードの種類がこれだけ豊富になった理由のひとつに、療法食の開発があります。

療法食とは、病気の犬猫を栄養面からサポートするためのフードです。

病気の進行を抑えたり、症状を抑えたり、新たな病気を予防したり、その恩恵はとても大きいものです。

ただし、療法食には重大な注意点があります。

 

間違った療法食を与えると健康を損なう

高齢の猫なので、腎臓食を与えています。という声がありました。

確かに高齢の猫には腎臓病が多いのですが、腎臓病ではない高齢猫もたくさんいます。

過剰なタンパク質は腎臓に負担がかかるため、腎臓食のタンパク質は少なめに制限されています。

腎臓病ではない猫に腎臓食を与えると、タンパク質が不足します。

タンパク質が不足すると、筋力が衰えます。

もし心臓病だったら、タンパク質不足は筋肉の塊である心臓に負担をかけ、心臓病を悪化させます。

 

溢れる情報に惑わされない

この飼い主様は健康志向が強く、猫のために積極的に取り組んだ結果、誤った選択をしてしまいました。

善意からとった行動が、知らないうちに相手を真逆の結果に導いてしまう内容だったときほど悲しいことはありません。

インターネットでは、正しいのか間違っているのか判別が難しい情報がたくさん出回っています。

正しい情報を見極めることは、専門家でないと難しいかもしれません。

悲しい結果にならないよう、診察をした獣医師の指導のもと、勧められた療法食を与えるようにしてください。

 

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